不倫慰謝料の相場

不倫で相手から、どれくらい慰謝料が取れるのか?
不倫をしてしまったが相手にどれくらい払う必要があるか?

これらはご相談に来られる方が、とても気にする点です。

実際、妥当な慰謝料の金額がどれくらいになるかは、それぞれの事情によって異なります。
婚姻期間が3ヶ月で子どもがいない方と結婚してから10年以上たち、子どもが2人いる家庭では慰謝料の金額も大きく変わってきます。

そこで、このページでは、一般に公表されているデータや判例をいくつか紹介したいと思います。
ご自分のケースと近い事例があれば慰謝料の金額も想像しやすくなるでしょう。

もっとも、データはあくまで一例に過ぎません。ご自分だけで判断せず専門家に尋ねるのがやはり一番安心と言えます。

千葉県弁護士会のデータ

まずは千葉県弁護士会が出している「慰謝料算定の実務」からの引用です。
婚姻関係の破綻にいたった責任の程度と婚姻期間から慰謝料の額を算定したものです。

実際に慰謝料請求事件を担当している者からすると、当たっている部分ももちろんあるのですが、現場を反映しきれていないと感じる部分もあります。

責任\婚姻期間 〜1年 〜3年 〜10年 〜20年 20年〜
軽い 100万 200万 300万 400万 500万
普通 200万 300万 500万 600万 800万
重い 300万 500万 700万 900万 1000万

不倫慰謝料の判例

不倫慰謝料の金額については、請求する相手が配偶者(つまり夫や妻)なのか、不倫相手なのかによって金額が変わってきます。

配偶者(夫、妻)に対する請求

夫が他の女性と不倫、同棲しておきながら、妻に離婚を求めたケース。
慰謝料1500万円

夫婦の同居期間が38年であったことや夫が婚姻費用を払わずに不貞をしていたことを重視したケース
慰謝料1200万円

夫の不倫が原因で夫婦関係が壊れたが、妻にも一定の責任を認めたケース
慰謝料200万円

妻が不倫をしておきながら夫に離婚を求めたケース
慰謝料200万円

婚姻期間16年で夫が数人の女性と不倫していたケース
慰謝料300万円

夫がいくつもの不倫をした上、妻に暴力もふるっていたケース
慰謝料1000万円

不倫相手に対する請求

妻の不倫により夫婦が離婚に至り、かつ妻が男性との交際のために借金までしていたケース
慰謝料500万円

夫が不倫について主導的であったことや既に不倫関係は解消し、婚姻関係も修復されていることから、不倫相手の女性の責任はそれほど重くないと判断されたケース
慰謝料50万円

夫が不倫について積極的であったが、未成熟子が二人いる家庭が離婚にいたっており、不倫相手の女性の責任も重いと判断されたケース
慰謝料200万円

夫が不倫相手と同居するにいたり、妻が精神的に深刻なショックを受けたケース
慰謝料200万円

夫が他の女性と20年交際し、ついにはその女性と同棲を始めたケース。
慰謝料300万円

不倫は夫が主導したものであることや、妻にも落ち度がないかどうか疑わしいとされたケース
慰謝料150万円

妻が不倫をしてその男性と同居するにいたったが、夫婦には元々10年以上性的関係がなかったケース
慰謝料100万円

婚姻関係が20年間、夫婦が同居を続けていたことも考慮したケース 
慰謝料100万円

調査費用

相談者の方からの質問で、よくあるのが「探偵を使った時にかかった費用を相手に払ってもらえますか」というものがあります。

一般的に相手の不法行為と相当因果関係があるものは、相手に請求することが可能ですが、調査費用はこれに含まれるのでしょうか。結論から言うと全額を請求するのはかなり難しいと言えます。一般に調査費用は高額にのぼることが多いためでしょう。
ただし、調査費用がいくらだったか全く考慮されていないというわけではないようです。たとえば調査費用が150万だったのに、慰謝料が100万円という判決が出た場合、全く被害者の救済になりません。

裁判所は調査費用がどのくらいだったかを考慮に入れた上で慰謝料を認定している傾向があります。

弁護士費用

不倫の慰謝料請求にあたってかかった弁護士費用は相手方に請求できるでしょうか。
結論から言うと、全額認められるというケースはほぼありません。
実務上は認定された慰謝料額の10%分を相手に払わせるというのがほとんどです。

たとえば裁判所が慰謝料を500万円と認定した場合は弁護士費用は50万円となります。実際の弁護士費用が30万円でも1000万円でも、あまり関係はしません。

このページの先頭へ